セキュリティ対策、何から始める?IT担当者がいない会社でもできる3つの基本
「セキュリティ対策が大事なのはわかってるけど、何から始めればいいかわからない」
「うちにはITに詳しい人がいないから、何もできていない…」
そんな悩みを抱える中小企業の方は多いのではないでしょうか。
サイバー攻撃と聞くと、大企業だけの話のように感じますが、実は小さな会社ほど狙われやすいのが現実です。
その理由は、対策がされていない会社が多い=攻撃が成功しやすいから。
この記事では、IT担当者がいなくても今すぐ始められる、基本的なセキュリティ対策3つをご紹介します。
専門知識は不要。今日からできることばかりですので、ぜひ参考にしてください。
1. パスワードを「簡単に当てられないもの」にする
社員が使っているパスワード、こんなものになっていませんか?
- 123456
- company2024
- 自分の名前や誕生日
もし思い当たるものがあれば、すぐに変更しましょう!
攻撃者は、ありふれたパスワードを大量に試してログインを狙う「総当たり攻撃」という手口を使います。
(※総当たり攻撃とは、考えられるパスワードを機械的に順番に試していく方法のことです)
対策のポイント:
- 英語の大文字・小文字、数字、記号を組み合わせる
- 同じパスワードを複数のサービスで使い回さない
- 管理が難しい場合は、パスワード管理アプリの利用も検討しましょう
2. パソコンやソフトは「こまめに更新」する
古いままのパソコンやソフトは、「ドアが開いたままの家」と同じ状態です。
ソフトの更新(アップデート)には、使いやすさの改善だけでなく、見つかった不具合や“抜け道”をふさぐ目的もあります。
※この「抜け道」のことを専門的には「セキュリティホール」と呼びます。
更新をしないままでいると、そうした“抜け道”を使って、外部から不正にアクセスされてしまうリスクがあります。
対策のポイント:
- WindowsやMacの自動更新を有効にする
- 使用しているソフトも定期的にアップデートする
- WordPressなどのホームページ管理システムも更新を忘れずに
3. 知らないメール・リンク・添付ファイルは開かない
メールを使って、ウイルスや詐欺サイトに誘導される手口が増えています。
見た目は本物そっくりでも、実は偽物の請求書や荷物の不在通知だったりします。
これらは、「メールを開かせて、ウイルスを入れたり、情報を盗んだりする」のが目的です。
対策のポイント:
- 見知らぬ送信者からのメールはすぐに開かない
- クリックする前にURLをよく確認
- 添付ファイルは本当に必要なものかどうか慎重に
特に**「急いで対応してください」や「支払いが遅れています」など、焦らせる内容には要注意**です。
まとめ:小さな対策でも、しないより100倍マシ
ITの専門知識がなくても、できることはたくさんあります。
今日からできるセキュリティ対策:
- パスワードを強く・バラバラにする
- パソコン・ソフトを最新の状態に保つ
- 怪しいメール・リンクは開かない
これだけでも、トラブルの多くを事前に防ぐことができます。